栄光と挫折 の その先に。映画「TAR」(ター) を観て。

栄光と挫折 の その先に。映画「TAR」(ター) を観て。
 
いやしの森から、
こんにちは🏳️‍🌈
 
このところ、体調不良の方のお話をよくお聞きします。できるだけ、無理をひかえて、思いきって小休止してくださいね。
 
自分のことで考え事をしていて、答えがすぐにでないときは、本を読んだり、映画を見たりします。
 
先日は、映画「TAR」(ター)を観てきました。
 
「TAR」(ター) とは、映画中の物語の主人公のカリスマ指揮者の女性の名前です。
 
実話かと思ったのですが、そうではありませんでした。
 
そう勘違いした人が、ウィキペディアによれば、
「少なからずいた」ということです😅
 
主演の ケイト・ブランシェットさん をイメージした作品ということで、監督の トッド・フィールドさん のコールを受け入れた、ケイトさんの迫真の怪演が、フィクションとノンフィクションの境界を突き抜けてしまうほど、リアルなことを表している現象のように感じます。
 
TAR が、すべてをかけた音楽、指揮者の仕事、愛、人生が、自分にもたらす栄光と挫折、幸福と不幸…。
 
自分にしかできない発見、表現をとことん追及していく孤独の道を貪欲に突き進む情熱と至福に輝く TAR の姿は、あまりにも美しく、魅力的でした。
 
この映画、
ジャンルやカテゴリーでは、サスペンスとされているようですが、サスペンス性にとどまらず、「人間」の「人間性」を学べるヒューマニティに溢れる作品だと思いました。
 
あるエネルギーが上昇のピークに達して、そこから下降していく、すごい密度と集中力 にグイグイと引き込まれる感じは、映画、物語だとわかっているのに、恐怖さえ感じてしまうほどでした。(そこが、サスペンスとされるゆえんですね。)
 
この映画をご覧になる方に、一番注目してほしいと私が個人的に思うのは、
 
<挫折の後の TAR の物語>
 
です😊
 
ネタバレになるといけないので、それ以上は言えませんが、
 
その挫折の経験のあとの姿を見て、
 
私は、
この人がやりたいことをやって、やり続けてほしい❗️
 
私は、
この人をずっと応援する❗️
(宇宙中の人が、この人を応援しなくても❗️)
 
と思ってしまいました。
 
失敗や過ち、不幸が、絶対的に人を壊すものだと言い切れないことも、この映画から学ぶことができます。
 
むしろ、それのみが未知の成功、幸福をもたらすという保証に輝いている、不幸の真っ只中の人…ということも成り立つのだな、とはたにはわかることもあるのですね。
 
もし、挫折や失敗、過失、防げなかった不幸で悩み苦しんでいる方は、この映画の TAR に、人生の転調のあとのメロディの作り方のヒントをもらって見てくださいね。
 
私は、この映画をみながら、ヒタヒタと苦悩に追い詰められる感じを、以前にも別の映画で経験したな…と思いつつ思い出せないでいたのですが、
 
このブログを必死に書いていて思い出せました❗️
 
その映画は、ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」、でした。
 
百聞は一見にしかず、
といいますので、
 
映画「TAR」を見るかどうかは、このブログに惑わされず、ご自身の自由な決断でお願いいたします😌
 
 
Words by 赤月凪 亜優見