「君が戦争を欲しないならば…」 高畑 勲 氏 の翻訳詩 に想う

 
「君が戦争を欲しないならば…」 高畑 勲 氏 の翻訳詩 に想う
 
 
いやしの森から、
こんにちは🍀😊🍀
 
お盆、
そして、終戦の日です。
 
今回のブログのタイトルにある、
 
「君が戦争を欲しないならば…」
 
という言葉は、
 
高畑勲 氏 の、
『君が戦争を欲しないならば』(岩波ブックレット 94)
 
からの引用です。
 
高畑勲 氏 といえば、
アニメのジブリ作品に携わられていたことで有名ですが、フランス文学の翻訳もされていました。
 
「枯葉」というシャンソンでおなじみ、20世紀フランス最大の民衆詩人と讃えられる、ジャック・プレヴェール 氏 の詩の翻訳本も出版されています。
 
平和への想いからの、
国境や言葉、民族、文化を超えた人々の仕事に触れることで、
 
平和への想いを、
新たにしていきたいですね。
 
< プレヴェールは言います。「踊れ、すべての国の若者よ。踊れ、踊れ、平和とともに。平和はとても美しく、とても脆い。やつらは彼女を ー「平和」は女性名詞なので女性扱いなのですー 背中から撃つ。だが、平和の腰はしゃんとする、きみらが彼女を腕に抱いてやれば」。
 そして、詩の最後をこう締めくくります。 ー 「もしもきみらが戦争を欲しないならば、繕え、平和を」。 >
 
(『君が戦争を欲しないならば』高畑勲 著 /岩波ブックレット942 より引用。)
 
今年、夏の読書(感想文)のおすすめとして、戦争と平和に関する本を3種ブログでもご紹介してきました。
 
📖『ビルマの竪琴』
📖『象のいない動物園』
📖『八月がくるたびに』
 
今回、その締めくくりとして、4冊めの本のご紹介でした。
 
こちらの岩波ブックレットは、高畑勲 氏の岡山大空襲の実体験についての講演記録の加筆収録です。
 
高畑勲 氏の戦争体験についても知ることができます。
 
戦争の経験がないならば、
そうであるからこそ、
 
過去の出来事として歴史的に戦争を学ぶのではなく、
 
他者の苦しみを知る間接経験と、
 
その間接経験から、
自分の心に生まれる、
 
平和への想い、
苦しみを生命にもたらさない慈しみの心
 
という学びを獲得することが必要なのだと思います。
 
アニメ映画『火垂るの墓』の脚本・演出も高畑勲 氏の仕事です。
 
平和を繕う、たくさんの人々の仕事を大切に受け止め、伝え合うことも、一人一人、誰にもできる平和を繕う仕事です✨
 
よいお盆をお過ごしください🍉
 
 
Words by 赤月凪 亜優見