無常のセンス

無常のセンス
 
 
いやしの森から、
こんにちは🍀
 
年の瀬が近づいています。
 
せわしない日々の中でも、心を落ち着けて、
 
どうか、一日一日をご無事にお過ごしください。
 
心を落ち着けるための、様々な工夫がありますが、
 
今回は、その中から一つ✨
 
 
✴️<無常>のセンスを磨く
 
ことを、オススメしたいと思います。
 
<無常>
とは、
 
一切の現象は、
常に変化している
 
という意味です。
 
変わらない、永遠なる現象は生命の世では成り立たない、
 
という、
 
ブッダの発見した智慧のキーワードが<無常>です。
 
・自分も変わる
・他人も変わる
・価値も価値観も変わる
・判断、評価も変わる
・言葉も意味も変わる
・体も心も変わる
・認知、認識、知覚、感覚も変わる
 
そう気づくだけでも、
思い込みから自由になれます。
 
変わらないものは何もない
 
と思う分だけ、
 
冷静で落ち着いていられます。
 
怒ったら、
永遠にそのまんま
 
恨んだら、
永遠にそのまんま
 
悲しくて涙したら、
永遠にそのまんま
 
…そんなこと、
ないですよね。
 
先日、あるスリランカのお坊さんのお話をお聞きする機会がありました。
 
「草にたまった朝露の滴のように、命はもろくはかない。
 
この露が決して変わらないようにと必死に守っても、守りきれない。
 
いのちもそのように、守りきれない。
 
露が葉の上にとどまっている間だけ、
 
朝日で虹色にきらめく美しさを感じればいいのにね。
(消える露はそのままに)」
 
というようなことを教えてくださいました。
 
何もかも変わるからこそ、
 
そのとき、そのときを
精一杯、
幸福に生きる。
 
失うことを恐れるよりも、
 
無常のスピードにのって、
 
執着をすり抜けて、苦しみから遠く離れ去っていきたいです。
 
<無常>のセンスを磨くと、
 
自分にも他者にも、
無理を強いずに、
やさしくなれそうです。
 
少しでもやさしく、今年を閉じていけますように✨
 
 
Words by 赤月凪 亜優見